「就職活動で提出する履歴書をパソコンで作成したいけど、作り方がよくわからない」という就活生もいると思います。
パソコンで履歴書を作成するのはむずかしそうに感じますが、文章作成ソフト「Word(ワード)」があると簡単にできますよ。
ここでは「パソコンのWordを使って新卒用の履歴書をつくる方法」を紹介していきます。
Wordで文字入力ができれば、履歴書作成もむずかしくはありません。
就職活動の際の参考にしてください。
Wordで作成した新卒用の履歴書
下はWordで作成したA3サイズの履歴書です(画像をクリックすると拡大できます)。
下はA4サイズの履歴書2枚です。
こんな感じで作成できます。
ここからは履歴書のつくり方を説明していきます。
履歴書のテンプレートの説明
転職サイトの中には新卒者向けの履歴書テンプレートを公開しているところもあります。
それを使ってパソコンで履歴書を作成してみましょう。
ここで紹介するのは転職Hacksというサイトです。
転職Hacksを見てみると、9種類の履歴書のテンプレートを公開しています。
この中で、
3.新卒や第二新卒、初めての転職者向けの履歴書
5.志望動機・自己PRの大きな履歴書
6.趣味・特技欄のない履歴書
の4つは学歴・職歴欄が大きくなく、志望動機や自己PRの欄が大きいため新卒用として使えます。
どれでも無料で利用できますので、好きなテンプレートを選んでみてください。
また履歴書のテンプレートは「Word形式」「Excel形式」「PDF形式」があります。
パソコンで文字を入力する場合は「Word形式」か「Excel形式」のどちらかになります。
サイトにも説明がありますが、履歴書作成は「Excel形式」よりも「Word形式」の方が使いやすいため「Word形式」で説明します。
「PDF形式」は履歴書のテンプレートを用紙を印刷した後、手書きで書くための形式です。
そして(見開きA3)か(A4・2枚)のどちらかを選ぶことができます。
Wordで作成した3種類の履歴書の見本
実際にWordで、履歴書のすべての項目を入力してみました(画像をクリックすると拡大します)。
下は「標準的な履歴書のテンプレート(見開きA3)」です。
ちなみに住所のふりがなの欄などにある赤い線は、用紙に印刷するときは消えますので、赤い線があっても問題ありません。
「標準的な履歴書のテンプレート(A4・2枚)」はWordで開いたものの、文字入力する際に動作が重かったので作成を断念しました。
下は、上の写真でも紹介しましたが「3.新卒や第二新卒、初めての転職者向けの履歴書(見開きA3)」です。
下は「3.新卒や第二新卒、初めての転職者向けの履歴書(A4・2枚)」です。
上の(A4・2枚)は左上の日付を入力すると、履歴書が3ページ目にズレてしまいます。
ですのでこの履歴書を使うときは日付を入れずに、印刷後にボールペンで日付を記入した方がいいと思います。
「5.志望動機・自己PRの大きな履歴書」「6.趣味・特技欄のない履歴書」のテンプレートは作成しませんでしたが、作成のしかたは同じです。
履歴書をダウンロードする
それでは作り方を説明していきます。
最初に転職Hacksから履歴書テンプレートをダウンロードします。
ここでは例として、「標準的な履歴書のテンプレート(見開きA3)」で説明していきます。
下図の「標準的な履歴書のテンプレートのWord(見開きA3)」をクリックします。
「名前を付けて保存」の画面が出てきますので、ファイル名を「履歴書」にしてデスクトップなどに保存します。
デスクトップに保存した「履歴書」ファイルをダブルクリックすると、履歴書のテンプレートがWordで開きます。
そして上の「編集を有効にする」をクリックすると、文字入力ができるようになります。
文字入力のしかた
Wordの上にある「ツールバー」でよく使うのは、下の図の文字サイズの変更です。
デフォルトの文字サイズは小さいですので、項目に合わせて文字の大きさを変えましょう。
フォントは「MS明朝」を使いました。
文字を右揃え・中央揃え・左揃えにする下のボタンがあります。
これもよく使います。
また、作業ミスをしたときには「Ctrl」キーを押しながら「Z」キーを押すと、ひとつ前の状態に戻ります。
これは文字の入力ミスをしたときなどによく使うショートカットキーですので覚えておいてください。
履歴書の「日付」「生年月日」「学歴・職歴」「免許・資格」の年は、和暦(令和〇)と西暦(202x)のどちらで書いてもかまいません。
ここでは時系列がわかりやすい西暦で記入しましたが、どちらかに統一して書きましょう。
履歴書の保存の仕方は、左上の「ファイル」をクリックして「上書き保存」または「名前を付けて保存」をクリックして保存しておきます。
ここからはそれぞれの項目の入力の仕方を説明していきます。
「氏名」
氏名のふりがなと漢字は、左寄りになっています。
最初にキーボードの「スペース」キーを押して、カーソルを適度に右に寄せて文字を入力します。
氏名のふりがなと漢字を入力します。
氏名のふりがなは文字サイズが5ですが、これだと小さいので9に変更しました。
氏名の漢字は文字サイズが9ですが、24に変更しました。
年配の採用担当者は小さい字が見づらい方もいますので、文字は少し大きくしておきましょう。
またふりがなと漢字の位置を上下でそろえましょう。
「スペース」キーを押すと、カーソルの右にある文字を右に移動させることができます。
「Back Space」キーを押すと、カーソルの右にある文字を左に移動させることができます。
苗字と下の名前の間も調節して、下の図のように上下で位置をそろえてみてください。
「日付」「生年月日」
左上の「日付」や「生年月日」は、半角数字で入力しました。
「x」はかならず消して適切な数字を入れてください。
また数字を入力すると、カーソルの右にある文字が右へ移動します。
ですので数字を入力するときは、最初に「BackSpace」キーを押してカーソルを左に寄せてから文字入力をするのがおすすめです。
左上の日付は応募先の企業へ提出する日(郵便局に持ち込む日)を記入しましょう。
生年月日の年齢は応募先の企業へ提出する日の年齢を記入します。
入力後に、
日付「202x 年 x月 x日 現在」
生年月日「20xx年 x月 x日生(満 xx歳)」
をマウスで選択して文字サイズを12にしました。
そうすると日付の文字が下の段にズレてしまいますが、そのときは202x年の左にカーソルを置いて「BackSpace」キーを押して戻してください。
下の図は記載例です
「性別」
性別は「男・女」となっていますので、パソコンで文字に〇をする方法を説明します。
例えば「男」に〇をするときは、まず「男」の文字をマウスで選択します。
ツールバーに「字」に〇がしてあるボタンがあります。
それをクリックすると、下の「囲い文字」の画面が出てきます。
右の「文字のサイズを合わせる」を選択して「OK」を押すと文字に〇ができます。
ためしてみてください。
囲い文字を使って文字がズレるときは、用紙へ印刷した後にボールペンで〇をしてください。
下の図は記載例です。
「現住所」「連絡先」
「現住所」と「連絡先」のふりがなの文字サイズは5→8に変更。
「現住所」と「連絡先」の漢字の文字サイズは11→12に変更しました。
郵便番号の文字サイズはそのままで、半角数字で入力しました。
「連絡先」には自分の家族が住んでいる住所を書きましたが、同居している時には連絡先には「同上」と書いてかまいません。
「連絡先」のTEL欄は、一度「Enter」キーを押すと下の段に移動しますので、そこで実家等の電話番号を入力しましょう。
下の図は記載例です
「TEL・携帯電話・FAX・E-mail」
「TEL」は固定電話番号になりますが、固定電話番号がないときには「なし」と書いておきましょう。
「FAX」もないときには「なし」と書いておきます。
「携帯電話番号」もしくは「固定電話番号」のどちらかと「E-mail」は必要ですので、かならず書いておきましょう。
この4つの欄の文字サイズは12に変更しました。
下の図は記載例です
「学歴・職歴」
「学歴・職歴」の文字サイズは10.5に設定されていますが、これだと文字が小さいので、サイズは12にしました。
1行ずつ文字サイズを変えていくのは面倒なので、最初に下のようにマウスで記入欄をすべて選択した状態で文字サイズを変更しましょう。
そうすると入力が簡単です。
また「年」と「月」を入力すると、入力した数字が左に寄っているのがわかります。
下のように「年」と「月」を上から下までマウスで選択して中央揃えにしましょう。
1行目は「学歴」の文字を中央揃えで入力します。
学歴は中学卒業から記載しました。
学校名を記載するときは、「Space」キーを1回押して空白をつくってから学校名を書いたほうがきれいかと思います。
学校名や学部・学科名はGoogleで検索して正式名を書くようにしましょう。
「学歴」を書き終えたら、1行開けて「職歴」の文字を中央揃えで入力します。
学生の方は職歴がないので「なし」と記載しましょう。
最後に右揃えで「以上」を記載します。
下の図は記載例です。
「免許・資格」
免許・資格欄は、学歴・職歴欄と同じく文字サイズが10.5ですので、記入欄をマウスで選択して文字サイズを12に変更しました。
また年月も左寄りになっていますので、年月をマウスで選択して中央揃えにしました。
「免許・資格」の欄の最後にも「以上」を右揃えで記載してください。
「免許・資格」が何もないときには、「免許・資格」の欄には「特になし」とだけ書いておきましょう。
「特になし」のときは「以上」を書く必要はありません。
この履歴書は「免許・資格に関する特記事項」という項目があります。
ここでは「特になし」と書いてしまいましたが、「WordやExcelの簡単な操作はできます」とか「〇〇の資格を取得予定」など、簡単でいいので何か書いておいた方がいいですね。
下の図は記載例です。
「趣味」「特技」「長所・短所」「健康状態」
「趣味」「特技」「健康状態」は文字サイズを12に変更しました。
「長所・短所」は文字数が多くなったので、文字サイズは10.5のままです。
また「Enter」キーを押すと改行できますが、改行すると履歴書が下にふくらんでいくので、「BackSpace」キーを押して必要のない行は消すようにしましょう。
下の図は記載例です。
「志望動機」「自己PR」
「志望動機」「自己PR」は文字サイズ12に変更しました。
下の図は記載例です。
「通勤時間」~「配偶者の扶養義務」
「通勤時間」は自宅から会社までの片道の時間を記載します。
「配偶者の有無」と「配偶者の扶養義務」は囲い文字で〇をしてもいいですが、文字がズレる時は用紙に印刷した後にボールペンで〇をしてください。
下の図は記載例です。
「本人希望記入欄」
「本人希望記入欄」は本人の希望を記載することもできますが、新卒の時は「貴社の規定に従います。」もしくは「勤務条件は貴社の規定に従います。」とだけ書いておきましょう。
本人の希望があるときは、面接の時に話してみるといいですね。
下の図は記載例です。
用紙への印刷の仕方
履歴書をすべて記載できたら、プレビュー画面を見てみましょう。
左上の「ファイル」をクリックして「印刷」を選択すると、下のプレビュー画面が出てきます。
特に問題がなければ、左上の「印刷」ボタンをクリックします。
これでパソコンがプリンターに接続していて、用紙があれば履歴書の印刷ができます。
コンビニでの印刷の仕方
自宅にプリンターがないときは、コンビニのマルチコピー機を使って用紙に印刷しましょう。
ファミリーマートやローソンでも印刷はできますが、ここでは「セブンイレブンのネットプリント」の印刷の仕方を紹介します。
まずは履歴書ファイルをPDF形式に変換します。
左上の「ファイル」をクリックして「エクスポート」を選択します。
そこの「PDF/XPSの作成」ボタンを押すとPDFファイルに変換できます。
ファイル名「履歴書」にしてデスクトップなどに保存しましょう。
セブンイレブンのネットプリントの使い方
ネットプリントのサイトに行きます。
「個人のお客様」をクリックして、「ユーザー登録なしでプリントする」をクリックします。
次のページで「今すぐファイル登録」をクリックします。
次のページで「利用規約および個人情報の取扱いに同意する」にチェックを入れて「利用を開始する」をクリックします。
下の「ファイルの新規登録」の画面が出てきます。
1)プリント用紙は「普通紙にプリント」を選択します
2)青の「参照」をクリックして、PDF形式の履歴書ファイルを選択します
選択すると、赤枠の「履歴書.pdf」が表示されます
3)プリントの設定は、用紙サイズ「A3」または「A4」を選択、カラーモードは「白黒」を選択します。
そして「登録する」をクリックします。
その後、8ケタのプリント予約番号が出てきます。
プリント予約番号をスマホのカメラで撮影するか、スマホやメモ帳にメモをしておきます。
「メール通知」でメールアドレスにプリント予約番号を送信することもできますよ。
そして近所にあるセブンイレブンに行きます。
セブンイレブンのマルチコピー機のメニューで「プリント」を押します。
そのあとに「ネットプリント」を選択します。
あとは8ケタの予約番号を打ち込んで「確認」を押します。
A3、A4サイズの白黒の用紙は1枚20円です。
A4が2枚になると合計40円です。
A4の場合、3ページ目も印刷範囲になることもありますので、ここで印刷する範囲を1~2ページに設定しましょう。
支払いは現金かnanacoで支払いも可能です。
そして印刷します。
印刷後はマルチコピー機の画面を、最初のメニュー画面に戻しておきましょう。
印刷した履歴書用紙はよく確認してください。
後は証明写真を貼れば完成です。
以上になりますが、Wordで履歴書を作成するときの参考にしてください。
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